精神疾患は、通院・服薬が長期化することも少なくありません。
自動的に医療費がけっこうな負荷になってしまいます。
負荷になるけど、削ることもできないのが辛いところです。
そういう人たちへの救済措置で、「自立支援医療(精神通院医療)」というものがあります。
通称「自立支援」。
こういうのって、知っていて、かつ申請をしないとサービスを受けられないのが悲しい。
自立支援が何か、どういう手続きが必要なのかをまとめます。
自治体のホームページが読みにくくて心が折れそうな方への解説になりますよう。
はじめに
これから書くことは、私が申請をした時の、私が住んでいる自治体の場合のもの。
お住まいの自治体のHPと照らし合わせながら読んでください。
自治体のHP単体で読むよりは楽になるように書いています。
東京都のHPはおいておきます。
コチラの内容を参考に記事を作成しています。
自立支援医療とは
ザックリ言うと、収入や症状の程度によって、医療費の自己負担がかなり軽減されます。
「中間所得層2」の場合、
- 医療費の自己負担額が1/3
- 1ヶ月の自己負担額はMAX1万円まで
それを超えた額は行政が負担してくれます。
ただし、精神疾患以外、もしくは申請書に記載した病院・薬局以外で発生した医療費は該当しません。
例)近所の歯医者で治療、薬局で痛み止めをもらった
→いずれも通常どおり3割負担
資格がある人
かなり乱暴に書くと
- 精神障害を有すること
- 通院による治療が継続的に必要であること
- 極端に高収入でないこと
これらを満たせば、「中所得層2」には引っかかります。
申請手続き
1.主治医に相談
自分の症状が申請できるものであるかを確認。
また、病院によっては申請に必要な診断書の白紙を持っていることがあります。
(住んでいる地域と病院がある地域が同じor近い、など)
この場合は、役所まで白紙の診断書を取りに行かなくてOK。
手続きについても説明してもらえると思います。
2.診断書を作成
1で既に病院に白紙の診断書があったらそのまま依頼、作成してもらいます。
無かった場合は、役所の窓口(「○○福祉課」とか)で白紙の診断書をもらいます。
それを次の通院の時に主治医に提出、記載してもらいます。
作成費用はたしか5000円程度。
診断書の作成は保険適用ではありません。
作成には2週間以上かかると思うので、早めに依頼しましょう。
3.申請
①持ち物
- 2の診断書
- 保険証
- マイナンバーがわかるもの
- 身分証明書
- 掛かり付けの病院・薬局の住所がわかるもの
- 印鑑
②申請書作成
役所の担当の窓口に行きましょう。
窓口でそのまま申請書を作成させてくれました。
不安なところは担当の方に確認しながら書くと良いと思います。
記載することは、
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 保険証情報
- マイナンバー
- 掛かり付けの病院・薬局の名前・住所
申請書に記載するのとは別に、保険証はコピーをとられます。
③審査
こちらですることは無し。
所得はマイナンバーを利用して確認されます。
診断書の情報と照らし合わせて、その場で通過したか、どの区分かがわかります。
その場では受給者証はもらえません。
かわりに申請書の控えをもらえます。
これは無くさないように。
申請にかかった時間は、20~30分でした。
利用方法
受給者証が届くまで
窓口でもらった申請書の控えを毎回病院・薬局に提示します。
多くの病院・薬局では、それで自己負担額を減らしてもらえます。
ただし、病院によっては控えでは対応してもらえないようです。
その場合、受給者証が届くまで自己負担は3割です。
受給者証を提示できるようになったところで、それまで払いすぎた医療費が還付されます。
受給者証が届いてから
受給者証は申請から2~3ヶ月後に郵便で届きます。
ポストに入ってます。
受給者証と「自己負担上限額管理表」がセットで入っています。
診察の際は、毎回この2つを提示してください。
そうすると自己負担が1割になります。
毎月の自己負担額が管理されます。
保険証と違って、月初だけではなく毎回です。
忘れるとその回の自己負担が3割になります。
更新
自立支援の更新は、1年に1回。
忘れると支援を受けられなくなるので、不安な人はなんとか工夫しましょう。
手続き
更新の手続きは更新日の3ヶ月前からできます。
持ち物
- 自立支援受給者証
- 印鑑
- 保険証
- 診断書(2年に一度)
あとは窓口に行って、言われるがままに申請書を書きます。
新規の申請のときと同じように、受給者証は遅れてやってきます。
同じように申請書の控えで対応してください。
引越したときの手続き
引越しをしたときは住民票の変更とは別で手続きが必要なのでご注意を。- 受給者証
- 保険証
- 印鑑
を持って、引越し先の自治体の窓口に行ってください。
さいごに
とてもながくなりました。
削りに削ってこのザマ。
自分で自治体のHPを読み解くて申請が辛い人、資格があるのに自立支援のことを知らなかった人に、この記事が届きますように。
縦に長くて読むの辛いか…
Twitter → @777_Kanata
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